最近増えている「目的が違う婚活」

婚活のご相談を受けていると、
「結婚したい」という言葉の意味が、人によって大きく違うと感じることがあります。

中には、
・将来を一緒に考える相手を探したい人
・人生を支え合えるパートナーを求めている人

がいる一方で、
「婚活」という言葉を、まったく別の目的で捉えている人もいます。

今回は、無料婚活相談の中で
私たちがお断りをした、ある男性のケースをもとに、
婚活の“目的のズレ”についてお話ししたいと思います。

その男性は、無料相談に来られた際、

ご自身の結婚観や、将来の希望についてはほとんど話されませんでした。

代わりに話題に上ったのは、終始この一点。

「一番安い相談所はどこですか？」

「とにかく費用をかけずに女性と会えますか？」

「何人くらい紹介してもらえるんですか？」

こちらが

「どんな結婚生活を望んでいますか？」

「お相手に大切にしてほしいことは？」

と質問しても、返ってくるのは料金の話ばかり。

そこで理由をお聞きすると、

「女性とほとんど交際経験がなく、普段はキャバクラなどで

　“疑似的な恋愛体験”をしている」

「ただ、それは費用がかさむので、もっと安く女性と会える方法を探している」

そう率直に話されました。

結婚相談所の費用が安いか高いかを気にすること自体は、

決して悪いことではありません。

しかし、

料金だけを目的に婚活を選ぶ場合、

その先に“結婚”はほとんど見えてこないのが現実です。

なぜなら、結婚相談所は

・女性と会うための場所

・デートを体験するための場所

ではなく、

**「人生を共にする相手を見つける場」**だからです。

目的がズレたまま活動すると、

女性側との温度差は必ず生まれます。

そしてその“ズレ”に気づくのは、

多くの場合、女性の方が先です。

キャバクラや疑似恋愛サービスが悪い、という話ではありません。

それぞれに役割があります。

ただし、それらは

**「お金を払うことで成り立つ関係」**です。

一方、結婚は

・対等な立場

・感情のやり取り

・生活の共有

・責任の分かち合い

が前提になります。

「お金を払えば女性と会える」

という感覚のまま婚活に入ると、

女性を“人”ではなく“体験”として見てしまいがちになります。

この感覚のズレは、

お見合いの会話や態度に、必ず表れます。

特に、働きながら婚活をしている女性にとって、

1回のお見合いに使う時間とエネルギーは、とても大きなものです。

・仕事の合間に予定を調整し

・身だしなみを整え

・相手と真剣に向き合う準備をする

それは「暇つぶし」ではありません。

だからこそ、

目的が違う人とのお見合いは、

女性にとって大きな負担になります。

私たちは、

「とにかく会えればいい婚活」ではなく、

「意味のある出会い」を提供したいと考えています。

私たちは、

すべての方を無条件で受け入れる相談所ではありません。

・結婚の意思が明確でない

・相手を尊重する姿勢が感じられない

・女性の時間や気持ちを軽く扱っている

そう感じた場合、

入会をお断りすることがあります。

それは冷たい判断ではなく、

女性会員さんを守るための線引きです。

安心して婚活に向き合える環境を守ることも、

相談所の大切な役割だと考えています。

本気で結婚したい人だけが、前に進める場所へ

婚活は、

「安く済ませるもの」でも

「数をこなすもの」でもありません。

大切なのは、

どんな未来を誰と歩みたいか。

私たちは、

結婚を真剣に考える方と、

その想いに応えたいと願う方のための相談所でありたいと思っています。

もしあなたが

「時間を大切にした婚活がしたい」

「ちゃんと結婚を考えている人と出会いたい」

そう感じているなら、

一度お話を聞かせてください。

あなたの人生と時間を、

軽く扱うことはありません。